ウサさ〜じゅ
クリ渡はんがお絵かき板で発表された漫画です。
かわいいどうぶつ耳キャラ達が大活躍??


661 えーんえーん、美味しくないよ〜。
カレーが食べたいよ〜。
663 「ていっ!」
ぱかんっ☆
「ったいなぁ!このやろう!」
「や〜むさん、そのニンジンあげますから、カレーを盗んで来てください」
「…それが人にモノを頼む態度なのか?」
「ここに…不思議なサイフがあります」
「ポークとビーフとどっちがいいの?さ〜じゅ」
「ビーフで」
「じゃあ、ちょっくら行ってくらあ!」
664 「食い逃げだ〜!誰か捕まえてくれ〜!!」
「へへっ!このや〜む様がそう簡単に捕まるかってんだ」
「符よ!」
どてっ☆
「ふぎゃっ?」
「食い逃げの犯人を捕まえましたよ〜」
「おお、ありがとう、お嬢ちゃん」
「むう、むむう〜」(さ〜じゅっ!てめ〜どーゆーつもりだっ!!)
「呪符をはがすと暴れますから、そのままケーサツに引き渡した方がいいですよ?」
「むむう、むう〜」(くっそう!しゃべれねえ!)
「ありがとうな、嬢ちゃん。
 良かったら、ウチの店で自慢のカレーでも食って行ってくれ」
「え〜、いいんですか〜?悪いですねえ〜」
668 「ちょっと!コレはなんの騒ぎなの?さ〜じゅ、や〜む!」
「うわぁ!呼んでもいないのになんですか、モンキーぱんちさん…」
「あたしの名前はモンキーあ〜しゃよ!あ〜しゃ!」
「んむむむ、む〜む〜」(やった、あ〜しゃ、助けてくれ)
「モンキーばななさんにはカンケーない事なので、帰ってください」
「…あんた、ワザと間違えてるわね?ばななじゃなくて、あ〜しゃ!」
「そして今夜はけいんさんのモンキーばななを…」
「それがここのところご無沙汰で…って、そんな下ネタトークで誤魔化されないわよ!」
「むむむう、んむ〜んむ〜!」(そうだ!言ってやれあ〜しゃ!)
「嬢ちゃん達、知り合いかい?これはいったいどうゆう事だ?」
「あ、おじさん!お金を払うんで、このネコを許してあげてください、カレーもいりません!」
「そりゃあ…ワケありみたいだし、金さえもらえれば文句はないが…」
「じゃあ、このおサルが払いますから、サヨナラ」
672 やあ、さ〜じゅ、そんなに急いでどこへ行くの?」
「あ、モンキーばななのイヌけいんさん!」
「なにそれ?」
「実はかくかくしかじか…」
「な、なにぃ?あ〜しゃの奴、そんな事を言っていたのか?」
「ええ、しかも同じばななでも、いなるさんのは釘が打てるって言ってました」
「くそうっ!それであ〜しゃはどこに?」
「あっちです、や〜むと一緒に知らないおじさんと、金を払えとか、許してくれとか、トラブってました」
「いったい何をしているんだ?アイツ…」
「聖なる神官なんて、ウラで何やっているか解ったもんじゃないですよ〜」
「とにかく、俺は行って来る!じゃあな、さ〜じゅ」
「…相変わらずけいんさんは単純ですねえ…
 でも、あんまりウソも言ってないし、これであ〜しゃさんは足止め出来そうですね」
676 ダダダダダダッ!
「?ナンの音?」
「すぅわぁ〜〜〜〜〜じゅぅ〜〜〜!」
「ひいいいいっ!や〜むさんが追いかけてきたぁ!」
「てんめぇ〜〜〜〜〜」
「はわわわわっ!ふ、符よっ!」
「遅えっ!」
ばしっ!
「ひやぁ〜私の呪符がぁ…」
「お前のトロい呪術なんか、あたいには効かないよ!
 ワラ人形も呪符もこの爪で切り裂いてやる!」
「はわわ〜はわわ〜…
 あ〜しゃさんはどうしたんですかぁ〜?」
「イヌけいんともめてたけど、あたいにゃあ関係ない!
 それよりお前をどーするかだ!」
「友達がいのないヒトですね〜」
「てめえが言うな!」
678 「まてーい!ウサみみをいじめる奴は許さん!!」
「な、なんだ?てめ〜ら!」
「フフフ…ウサみみ魂、岩をも貫く…」
「ウサみみレッド!」
「ウサみみピンク!」
「ぴきーぴきー!(ウサみみゴーレム!)」
「ウサみみナイスミドル!」(ディーザ)
「死んだら魂はどこへ行くのかな?」(ウサみみ魔獣)
「我ら!ウサみみ戦隊!!むちむちウッフンV(ファイブ)!!!」
どど〜ん!
「…………」
679 「ウサみみをいじめる奴は、こーして、こーして!」
どす!ポキ!ぽけ!
「うわ〜んっ!あたいがいったい何したってんだよ〜?」
「うるさいうるさい!さらにここをこーして、あそこをどーして!」
ぽかぽかぽか!ぷち!
「いい気味なので、もっとやっちゃってください」
「…これに懲りたら、二度とウサみみをいじめるなよ!例えさ〜じゅが悪くても!」
「そんな御無体な…」
「ありがとうございます…むちむちうっふんVさん」
「困った事があったら、いつでも呼んでくれ!声が聞こえる範囲内で」
「ところで、リーダーのかるみ〜さん以外は名前負けしてますね」
「ちょっと!それははみゅん達にむちむちうっふんな色気が無いって事?」
「ええ」
「不景気ゆえの人材不足なので、致し方ない」
「り、リーダー!今の発言は、お・おじさん傷ついちゃったなあ〜うわ〜うわ〜!」
「ぴきーぴきー!」
「もう私には、この地を支える力は…」
「まあ、このオレが五人分むちむちうっふんだから!」
「かるみ〜ちゃんはむちむちじゃなくてむきむきのくせにっ!」
「ああっ!むきむきなら!ほら!おじさんの筋肉見て!ほら!筋肉!」
「ピキーピキー!(背中に無敵の字)」
「もう、疲れたのだ…」
「…あの〜、人に見られて、仲間だと思われるの嫌だから、どっか行ってくれませんか?」
684 「はああ〜、お腹がすきました〜…」
「あっ!さ〜じゅ!さっきはよくもウソを…」
「ひゃあっ!イヌけいんさんとモンキーあ〜しゃさん!」
「待って!けいん…もう過ぎた事じゃない…許してあげて」
「ふえ?なんでそんなに優しくしてくれるの?」
「確かに、私達は騙されて、侮辱されたりお金を損したり…
 でも、おかげで改めてこうやって仲良くなれたじゃない」
「うん…あ〜しゃがそう言うなら…」
「口ゲンカが本音の話になって、最後はお互いの気持ちを確認出来る結果になったんだから…
 さ〜じゅに感謝しましょ」
「そうだな…じゃあ、今度は言葉でなく、身体で確認しようか、ちょうどラブホもあるし!」
「もうっ!けいんったら、とっくにそのつもりだったくせに!」
と言ってネオンに飾られた建物に入っていく二人。
「ふええええ〜…ひょっとして、私…」
吹きぬけてゆく風が妙に寒く感じた。
「…独りぼっちで…寂しい…かも…」
686 「さ〜じゅ…」
「ひゃああ!や〜むさん!」
「逃げるなよ、この身体じゃあ、何にもできねえよ」
「…」
「いや…行かないで聞いてくれ、追いかける事ができねえ…」
「…なんですか?恨み言だったら聞きませんよ!別に私の事なんか嫌いで結構ですから!」
「ふふ…さっきまでは殺してやろーかと思ってたけどな、ボコボコにされて気付いたよ…」
「なにが…ですか?」
「さ〜じゅはあたいを殴ってないよな?騙しただけで、それは騙されるあたいにも責任がある…
 それにあたいも盗賊だ、騙したり盗んだりはヒトの事言えねえよ…」
「何で…何で突然そんな事言うんですか?何で…」
「さあな…ケジメ…いや、ただ単に寂しいだけだな…きっと…
 今回の事であたいは人を騙すのだけはやめようと痛感した…
 その事を誰にでもいいから聞いて欲しかったんだよ」
「…何よ…何で…私…」
「じゃあな…あばよ…」
「…ふん、だ…何よ…私は、イジめられッこで、嫌われ者のウサさ〜じゅだもん…
 他人が何を考えよーが、私には…あ・あだじには〜…ひっく、ひっく、うえ〜ううえ〜ん…」
691 「ど〜ん!」
「あいたー!」
ばったり。
「わ〜い!さ〜じゅさん、さ〜じゅさん、ちゅっちゅっちゅ!」
「あたたた、チュウチュウまやさん、きゃあ、チューしないでー」
「なんか、さ〜じゅさんのホッペ、しょっぱいですよ?」
「べ、別に私、泣いてなんか…」
「塩もみダイエット?」
「違います、寂しくて泣いてました」
「塩味の効いたさ〜じゅさん、食べちゃいたいです」
「はわはわ、相性が良いからって、食べちゃダメー」
「じゃあ、私がさ〜じゅさんを、元気で寂しくないよーにしてあげますよ」
「Hな事ですか?」
「もちろん………違いますよ?」
「その間はなに?」
692 「がじがじがじ…あ、そこのカドを左ですよ」
「ううう…、いったいドコに連れて行くつもりなんですか〜?」
「美味しいイタメシ屋さん」
「そんなトコに行って、なにするんですか〜?」
「ご飯をオゴってあげます」
「わ〜い!じゃあカレーがいいです」
「イタメシですってば!」
「でもカレーが食べたいです〜」
「じゃあ駄目モトで頼んでみましょう」
「いえ〜い!やった〜♪」
「ウフフ、さ〜じゅさん、元気が出てきましたね?がじがじ…」
694 「あああ〜、夢にまでみたカレーです〜」
「よかったですねえ、さ〜じゅさん」
「わ〜いわ〜い、ありがたや〜ナンマイダ〜」
「おバカですねえ、さ〜じゅさん。それはごはんを食べる時の挨拶じゃあないですよ」
「いいんです、はああ〜、ナンマイダ〜ナンマイダ〜」
「ここはイタメシ屋なので、もうちょっと周りに気を使ってください」
「いただきマンマミヤ!」
ぱくっ!
「こっ、これはっ!このカレーはっ!」
702 「こんなもん食えるかー!」
どんがらがっしゃ〜ん
「ぽりぽり、このチーズ、美味しいですねえ」
「カレー!と見せかけてミートソースだったんですよ?チュウチュウまやさん?」
「それは…ぽりぽり…大変でしたね…ぽりぽり」
「シェフを呼べ〜ぇ!!責任者出てこぉ〜い!」
「ぽりぽり…うんうん、…ぽり…そおだ、責任…ぽりぽり…者さん出てきて…ぽり…くださいよ〜」
「す、すみません、私が当店の支配人です、誠に失礼しました」
「…いえ、実は、一度こうゆう机をひっくり返すとかやってみたかったんですよ〜」
「ぽりぽり…さ〜じゅさんって…ぽりぽり…迷惑なお客さ…ぽりんですね〜ぽりぽり…」
「てへ♪」
706 「代金と修理費をだせ!だそうですよ、チュウチュウまやさん」
「オゴってあげるって言ったの、後悔してます、さ〜じゅさん」
「つべこべ言わずにブルジョワっぽくお支払いしてください」
「あ」
「どうしたんですか?」
「うふふ、サイフを忘れちゃいました」
「やあ、それは愉快で楽しいですね」
「せーの!」
ドキューン
「ごめんなさ〜い!」
709 「あっさり…」
とぼとぼ
「食い逃げって前科がつくのかしら?」
「…さあ?」
710 「どーして食い逃げなんかしたんだ?」
「なるた〜という、悪い女の命令でやりました」
きっぱり!
「右に同じ!」
はっきり!
「そいつはものすごく悪い奴なので逮捕してください!」
「おまけに年増です」
「私達二人は可哀想なので釈放しましょうよ」
「きっと若くて可愛いので、嫉妬しているんです」
「悪いのは全部なるた〜って人です」
「私達って、気弱な被害者かも?罪は奴が償うべきです!」
「婦警さん、美人ですね?私達正直者でしょ?」
「今すぐ釈放するべきです!今日のラッキーキーワードは「釈放」と「優しい心」ですよ」
「バッドアイテムは「手錠」!」
黒髪の婦警さんはあきれた表情で言った。
「あんた達、よくそれだけ流暢にウソがつけるわね?」
「あら?よく見ると、なるた〜さんじゃないですか?転職したんですか?」
「お久しぶりです、再会を祝して無罪にしましょう!」
712 「意外とあっさり許してくれましたね〜、おせんべいもくれたし」
「けーさつ屋さんも、悪い人が居なくなったら、商売あがったりですからね」
「不景気だしねー、罰金が沢山取れる交通違反とかだったら、こうはいかなかったのかな?」
「このおせんべいも、経過を知らない人には、泣かせる人情話ですよ?」
「そうですね〜」
社会の仕組みをひねくれた視点から納得する二人であった。
「でも、もう、悪い事はやめましょうね」
「色んな人に迷惑をかけちゃいましたからね」
「特にや〜むさんとか」
「それ、私は関係ないですよ」
764 「…というワケで、今日から私は良い子に生まれ変わりますよ〜」
「わ〜い!さ〜じゅさんがそうするなら、私も!」
「一日いちぜ〜ん、三日でさんぜ〜ん!」
「三時のオヤツは?」
「カレーライス!」
「わ〜い!わ〜い!テンション上がってきましたよ〜」
とすっ!とすっ!
「はうあっ」
774 「わ〜いわ〜い!今夜はうさぎカレーとネズミのから揚げよ〜!」
「ううう…狩猟民族のターナさん…」
「…うっかり妖精の縄張りに踏み込んでしまったんですね…さ〜じゅさ…ガクッ」
「あら?よく見たら、チュウチュウまやさんとウサさ〜じゅさんじゃないですか?」
「ううう…せっかく改心したのにぃ…ぐふっ」
し〜ん…
「…ま、いいか、大猟大猟!こ〜んやのオカズはうさぎねずみ〜♪っと」
798 「ふゥ」
「いやあ、死ぬかと思ったね、実際」
「ホントホント」
「まったく、た〜なさんにも困ったもんです」
「もう二度と殺しちゃあ駄目ですよって言っておきました」
「私達も死なないように気をつけましょう」
「ところで、お腹がすきましたね?」
「はっ?そうだ!カレーが食べたいんだった!私は!激しく!」
「変な倒置法」
820 「あっ!見てください、さ〜じゅさん。この掲示板を!」
「なになに?え〜と、だじゃれ大会開催!
 参加賞:サイコロキャラメル
  優勝:カレーライス」
 …しょぼいイベントですねえ」
「でも、カレーが食べれるかもしれませんよ?」
「そうですね!悪事を働く事なく、健全にカレーを食べるチャンスです」
「え〜と、開催日、今日。開催地、シンマ王国城前広場。主催者、シンマ王女ちゅうちゅうマヤ…」
「あれ?」
「あ、アタシだ」
826 「はい!みなさまコンニチワ、今宵のパートナー、ジョイフル・わいずです。コマネチ!」
「わいずさんも色々と大変そうですネ」
「ジョイフル・わいず。略してJFW!それではJFWの駄洒落deモーニング!いってみよ〜!」
「なんかギャグが危険なズレかたしてますね?挨拶も朝なんだか昼なんだか夜なんだか…」
「ハッキリ言って寒いですよ」
「トップバッターはアイリーから来たターナさんです」
「きゃっ!ターナのパンツ、見たーな!」
「…」
「はい、バカうけ!さらにお色気ポイントGET!」
「ええ〜っ!今のでいいの?」
850 「続きまして、エントリーナンバー2番!
 ウサさ〜じゅさん、どうぞ〜」
「こんにちは〜、鯛です!歌を唄います!
 ♪誰にも負けない〜君を守り鯛〜」
「はい、失格!」
「♪キミをまもりー鯛〜♪って…ええ〜?なんでですか〜?」
「つまんないから。
 これ、参加賞のサイコロキャラメルです。」
「コスプレまでしたのに、納得いかねー!」
「といったワケで、優勝はターナさんに決定!」
「ええ〜!参加は二人だけなの?」
868 「ふええええ〜ん、わたしはいつになったらカレーを食べれるんでしょう?」
「さ〜じゅさん、泣かないでください。ちゅ・ちゅ・ちゅう」
ぴとぴと
「やだ、チュウチュウまやさん、くすぐったいですよぉ」
「さ〜じゅさんが泣き止むまでやめません。ちゅ・ちゅ」
「…こんなわたしを慰めてくれるんですか?
 うわ〜ん、チュウチュウまやさん!大好きです!」
「私もさ〜じゅさんの事、大好きですよ。ちゅ・ちゅうー」
「チュウチュウまやさん…」
「さ〜じゅさん、可愛い…」

to be continued ???


クリ渡文庫 / exhibition / LOVE MISSILE FX-11